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大学院生のブログ

人生まるごと今後の課題

雨の日の風景

カメラを持ち始めて、雨の日がいやでなくなった。

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雨の日は寒い。持ち物も濡れる。傘をさし続けるのはだるい。
私は面倒臭がりだから、自分一人で歩くときには傘をささない。ずぶ濡れになろうが、放っておけば乾くだろうという算段である。もっとも最近はパソコンを持って歩くことが多いから、なかなかそのポリシーをつらぬくことができない。技術の進歩によって、私の生活が変えられたケースと言うべきだろう。

そんなわけで、あまり好かれない雨の日ではあるが、写真を趣味にし始めると、これが絶好のカメラ日和となるのである。だいたいにおいて日本の町並みというのは湿っぽい。なんだか茶色と灰色で構成されていて、それ以外の色といえば、せいぜいが下品な広告の色である。だから写真を撮ろうとしても、なんだかしけた雰囲気の写真になりがちである。私は好きだけれどもね。

そして、その事情が一変するのが、実は雨の日なのである。雨が景気よく降っている日に、ちょっと高いところから、めだつ大路を見下ろしてみるとよい。色とりどりの傘の群が、まるで花畑のようにして広がっていることがある。そのたのしい光景といったら、なかなか日常ではお目にかかれない陽気さである。ビジネスパーソンのさす、黒ばかりの傘の群れに、ひとつだけ派手なのが混ざっているのもまたおもしろい。

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ぬれた路面もまた、雨の日にしか見られない光景である。御堂筋くらい大きな通りをながめていると、ぬれた路面が車のライトを反射して、エレクトリカルパレードのようになる。
この間行った東京でも、銀座のあたりをうろついていたら、ガード下の路面の美しいのにすっかり驚いてしまった。もちろん、水溜りなどは絶好のシャッターチャンスを提供してくれるだろう。

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私の指導教官が、卒業式の日、記念のプレゼントをくださった。プレゼントはそれぞれの学生に合わせて、これから働く人にはパスケース、ドクターへ上がる人にはペンケース……と、ひとつひとつ選んでくださったものだった。

そして私へのプレゼントは、なんとカメラ用のストラップだったのである。私は一度も、先生に写真が趣味だと伝えたことはない。けれども私のちいさな行動をひろって、博士へあがるにあたっても、こうした趣味を持つのはよいことだと考えてくださったのだろう。ほんとうに、すぐれた研究者でいらっしゃるだけでなく、人間としても尊敬したい先生だなと改めて思う。

来週からは新学期も始まるが、きっと大変なこともあるだろう。それでも、カメラを持つことで雨の日が楽しくなったように、いろいろな出来事をすべて経験と捉えることができれば、きっと実りあるものになるはずと信じて努力したいものである。

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