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大学院生のブログ

人生まるごと今後の課題

修羅場をくぐった

無予告でブログを休止してしまった。「一発当てる」を目標に掲げる!と堂々と宣言したからには、仕事と遜色ないくらい、いやむしろ仕事よりも真剣に続けねばならないと思っているのだけれど、ちょっと予想以上にたいへんな修羅場に巻き込まれてしまい、「呼吸」と「原稿」以外の行動がとれなくなってしまった。今後はこのようなことのないように(なるべく)気をつけます。

さて、そんな修羅場をなんとかくぐり抜けたので、せっかくだから修羅場が心境に及ぼす変化などを書いてみることにする。結論から言うと「無理なスケジュールの仕事は受けるな」に尽きるわけだが、多忙は悪ということを再認識するためにも、整理してみようと思う。

キューブラー・ロスの「死の受容」

修羅場中の心境の変化は、まさにロスの「死の受容」に近いものがあった。
「死の受容」とは、自分に死の危機が迫った場合の、心境の変化のモデルみたいなもの(だよね?)。いろいろ批判はあるようだが、ともかく「死の受容」の際には、このように心理が移り変わっていくとされる。

  • 第1段階;否認と孤立
    死の事実に衝撃を受け、頭では理解できるものの、心が否定している状況。

  • 第2段階;怒り
    「どうして自分が」と怒る状況。

  • 第3段階;取引
    神に祈ることなどにより、死を遠ざけようとする状況。「〜するから許して」

  • 第4段階;抑うつ
    絶望に打ちひしがれる状況。

  • 第5段階;受容
    死を完全に受容し、心に平穏が訪れる状況。

これを燃え盛る原稿に当てはめると、こんな感じになるだろう。

  • 第1段階;否認と孤立
    どう考えても締め切りに間に合わないという事実に衝撃を受け、今すぐ取り掛からなければならないことはわかっていても、どうしてもやりたくないと考えてしまう状況。

  • 第2段階;怒り
    資料の不足や、実現不可能な案件、うまくいかない伝言ゲーム、そしてこの仕事を引き受けた自分自身に対しての怒りが収まらない状況。「そもそもなんでライターなんか始めたんだ」などと言い出す。

  • 第3段階;取引
    「この仕事を手放していいなら、別の案件をいくらでも頑張るから」などと考え始める状況。

  • 第4段階;抑うつ
    どう考えても終わらない、間に合わない、などと考え、絶望に打ちひしがれる状況。「着信拒否して、メールも遮断して沖縄にでも高飛びしようかな」「今インフルエンザになれば休めるかもしれない」「死ねば楽になるかも」などと考え始める。

  • 第5段階;受容
    「仮にダメでも、謝ればいいや」「できることを着実にやろう」と考える状況。ここまでの段階で、怒り悲しみながらも手を動かし続けているので、だいたい半分以上は終わっている。そしてその事実こそが、受容を手助けしてくれるのかもしれない。

修羅場をくぐって、私がとにかく驚いたことは、(言い方は悪いが)たかだかひとつの案件が終わらないだけの話なのに、恐ろしいほどに気持ちが塞ぐし、なんなら死のうかなくらいに思ってしまうことだ。

過労死自殺をする人などに対して「じゃあ辞めろよ」と言う人がいるけれど、渦中の人間は、目の前の仕事以外のことが考えられない。自分の視野が恐ろしい勢いで狭窄していくさまを見て、これは大変なことだと改めて感じた。

気分転換ができない

視野狭窄ともつながることだが、追い込まれてくると、風呂にも入りたくないし、食事も取りたくないし、ましてやおやつも食べたくない。ゲームもしたくない。

ともかく、仕事以外の要素で頭を使うのが苦痛になるのである。できれば天井を見つめてぼーっとしていたい。それ以外の行動をとることが、難しくなってくる。

仕方がないから、寝るときにはきつめのヨガをやって、強制的に頭を切り替えていたけれど、好きなアニメも見たくない、たった5分のパズルゲームもしたくないという状況になるのは意外だった。やはり過密スケジュールは悪だ。

疲れは一気にやってくる

それでもなんとか原稿を終わらせ、メールで送って、風呂に入る。暖かいお湯に癒されて、風呂から上がって、部屋に戻ってからのこと。

驚くほどに疲れが来た。なんというか、もう、一歩も動きたくない。全身がだるく、ぼんやりしていて、思い出したかのように腹のあたりも痛み出した。眠気も来た。

修羅場に対応していると、疲れが謎の力で抑えられているというのはどうやら本当だったらしい。そして解放された瞬間、一気に押し寄せるという噂も……。
そりゃあ心臓発作も起こるよな、と実感が湧いた。やはり過密スケジュールは悪だ。

まとめ

仕事が大変になると、心の余裕が根こそぎ奪われて、どんどんカサカサになっていく。感受性もゼロになるし、なんとか命をつないでいるだけのゾンビみたいになってしまう。

おまけに体の疲れに関しては、謎の力で抑えられるらしく、すぐには出てこない。だからついつい、あと少し、あと少しだけでも進めておこう、と頑張ってしまいがちである。

だからまだ理性がきくうちに、こういう仕事は断ってもいいことにしようとか、どんなに忙しくてもこの時間は寝るぞとか、この日は休むぞといったことをルール化しておかなければならない。そういったことを学べた点で、今回の修羅場は無駄ではなかった。というか、そう思わないとやっていられないので、そう思うことにした。寝る。