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大学院生のブログ

人生まるごと今後の課題

虫歯になった

雑記

この間、グミを食べていたときのこと。明らかに「あってはならない痛み」が走るのを、右の奥歯に感じた。虫歯だ。頭では理解したものの、心が納得するとは限らない。数日間、おのれとの対話を試みた上で、辛抱たまらず歯医者へ行った。痛みだけがこの世のリアルである。

果たしてそれは虫歯であった。女性の医師が、「ここ。穴空いてますよ」と棒を突っ込んでグリグリしてくる。どうして医者は、たいていの場合「痛い」と言っているところを執拗に攻撃するのだろうか。サディストなのだろうか。閉じない口で「ふぁい」と返事をしたところ、さっそく治療が行われ、ものの10分で終了した。麻酔のかかった口からは、うがいをすると水がピューと吹き出た。なんだかタコになった気分だった。

さて、医師はもう一つ、不幸な真実を私に突きつけた。なんと私の口内には、少なくとも4つの虫歯が発見できたというのである。おまけにその一部はプラスチックで補修できない位置にあり、「銀歯にするしかないですね」とのこと。目立たないセラミック製のものを選ぶと、自費扱いとなって4万円もかかるそうだ。勘弁してほしい。私の家賃の2.5ヶ月分ではないか。ジャンプが100冊買えてしまう。私の歯にジャンプ100冊分の価値があるとはとうてい思えないので、おとなしく銀歯にしてもらうことにした。不幸である。

しかし、私にはどうしても納得のゆかないことがある。なぜ私が虫歯になるのか、ということだ。自慢ではないが、私は歯磨きだけはまめにしている。「趣味は歯磨き」と言ってもいい。1日に5回は歯を磨くし、それぞれにはかなりの時間もかけている。歯ブラシの上手さについては、当の医師にも褒められたほどだ。清潔なことこの上ない口内環境のはずなのに、なぜ私が虫歯ピープルの汚名を着せられなければならないのか。

怒りと悲しみ、不満と不安がめぐりめぐって、「いっそのこと歯なんて生えてこなけりゃいいのにな」と吠えてみる。しかし私にはどうすることもできない。将来、なんらかの技術が進歩したら、人間の歯も人工物になったりするのだろうか。100均で買って、ポコッと交換できたりするものだろうか。

埋められた歯を矯めつ眇めつ、そんな未来の展望に想いを馳せるのみである。