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大学院生のブログ

人生まるごと今後の課題

京都府立植物園に行った

この週末はずいぶん天気がいい。久しぶりに、植物園へ向かうことにした。

京都府立植物園は、日本で最初の公立総合植物園である。開園は大正13(1924)年。戦時中にはいろいろと大変な目にあったようだが、今では市民の憩いの場・学習の場としてひらかれている。

園内の展示には学術的に価値の高いものも多く、例えばキソウテンガイ(ウェルウィッチア: Welwitschia mirabilis)があったりする。

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「奇想天外」とはなかなかすごい名前だが、その寿命は1000年単位。生涯たった二枚の葉しか持たず、その二枚がえんえん伸び続ける植物なのだという。*1そう聞くと、「確かにそりゃ奇想天外」と思わずにはいられない。私のような門外漢でも、思わずじっくり見入ってしまうような植物がたくさんあるのだ。

広大な敷地は歩いていて気持ちがよく、ベンチやテーブルもあるのでピクニックにも向いている。休日には手づくり市なども開催されていて、それを冷やかすのも楽しい。
これだけ楽しめて、入園料は200円*2。とかく、のんびりと休むにはうってつけの場所だ。

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さて園内は、冬だけあって、あまり花は咲いていない。線香花火のような植木や、モコモコとした木?らしきものがあって面白い。プレートを見ると、このモコモコはヌマスギの呼吸根というものらしい。いろいろな場所で生きていくための、植物の知恵を感じる。

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温室では洋ラン展をやっていて、さまざまな洋ランが展示されたり、販売されたりしていた。ランという花は奥が深いらしく、コレクターも多い。珍しいものは高値で取引されることもあって、時折、盗難に遭うくらいだという。

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↓ カタセタム レベッカノーザン(Catasetum Rebecca Northen)

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↓ バルボフィラム マコヤナム(Bulbophyllum makoyanum)

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パフィオペディラム(Paphiopedilum)の仲間

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↓ デンドロキラム(Dendrochilum)の仲間

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↓ リカステ(Lycaste)の仲間

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↓ ドラクラ(Dracula)の仲間。サルのような顔が特徴的。

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↓ パフィオペディルム トランリーニアナム(Paphiopedilum tranlienianum)。
ワシントン条約(CITES)にも載っている種らしく、認証ラベルのようなものが鉢に差さっていた。蘭は種類が多いだけに、個体数はそこまで多くないのだとか。ハンターが乱獲すると種が絶滅してしまうので、こうして管理しているらしい。これも一鉢、6000円だものなあ。

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洋ラン展は撮影自由だったので、アマチュアカメラマンの姿も多くみられた。温室内には花の香りがホワワと立ち込めていて、幸せな気分だった。

京都府立植物園は、温室のスケールも大きい。アマゾンや砂漠、高山など、気候帯ごとに区画された室内を一周していく。

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アマゾンエリアではむせ返るような湿気と熱気、高山エリアでは深呼吸したくなるような清涼感を感じることができ、かるく世界を一周した気分だ。流れている小川(水路)には魚のすがたもあって、見ていて楽しい。なんなら平日はここで作業したいくらい。

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↓ 熱帯の木に見られるという「板根(ばんこん)」*3。熱帯の木は大きく育つので、自分の体を支えるためにこうなるらしい。

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↓ 突然、エクスカリバーのようなものが目の前に現れた。どうやら木の実(?)の集合体らしい。なんという植物だったか、メモして帰るのを忘れてしまった。

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ケサランパサランのような植物。

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↓ なんかこう、ゾンビ化した「スーモ」みたいな植物。

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↓ 高山エリアに展示されていた、ヘビのような植物。こうして見ると植物には、げにまっこと様々な形態があるものだなあと驚かされる。

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温室を出ると、すでに2時をまわっていた。さすがに空腹を感じたので、植物園を出て近くのレストランで食事をとった。

レストランの近くには、紫竹エリアでは有名な「サーカスコーヒー」さんがあり、ふらっと立ち寄る。

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初めての訪問だったが、店主が丁寧に説明してくれて、いいコーヒーを買うことができた(値段はいつも飲んでいるコーヒーの7倍くらいするけど……)。思えば論文の大詰め以来、休日らしい休日を過ごしていなかったようにも思う。久しぶりに心の落ち着く一日を過ごすことができた。

*1:分かれて見えるのは、経年劣化で葉が細かく裂けた結果。

*2:温室は別料金で、さらに200円。

*3:「板状根」とも言うらしい。