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大学院生のブログ

人生まるごと今後の課題

知的な狂気を感じさせるサイト「ねこいりねこ」

おもしろWebサイト

性懲りもなくTwitterを眺めていたら、「百人一首をだいたい5文字くらいで要約してくれるページ」というのが流れてきた。見ると、

  • 式子内親王「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする」
    =「つらい死ぬ」
  • 伊勢大輔「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」
    =「きょう最高」

あーダメだわこれ。好きなやつだわ。観念して、すべて見ることにした。

個人的に、19番→21番の流れが最高に好き。「逢いたいな」「絶対逢うぞ」「この嘘つき」。ここだけで5・7・5になっている。すごい。
というか、そもそも詠み手の属性が「男」「女」「坊主」っていうのがいい。絶妙に雑。何度も言うけど、こういうの弱いんだよ。笑っちゃう。ずるいよ。

このページはねこいりねこの「思いつき情報」ページにあるのだが、ほかのページもなかなかすごい。たとえば「伝わらないフォネティックコード」のページ。エルメスのH」「レスリングのW」いいですね。全然伝わらない。「ヌーのG」というので初めて、ヌーのつづりが「gnu」だということを知った。そう、ちょびちょび教養を感じるんですよ。「ツァラトゥストラのZ」とかね。

一体どこで使うのかわからない津軽弁フランス語辞典」もいいし、ああ、猫好きなんだなあ……って思わせる「ねこ史」もいい。かと思えばストイックに「ギリシア文字」の解説ページがあったり、知性丸出しの「最短オセロ決着」ページも。うん、私の周りにもいます、こういう人。なんかよくわからないけど頭の中で謎演算を行っていて、よく分からないところで出力結果を吐き出してくる人。大抵の場合、すごい頭いいですよね。

さて全体を通して、作者のヤバさを一番感じさせたのは「メモ」。メモと言いながら、何のメモか全くわからない。「キュウリは水分が9割」うん。メモ。「目玉が飛び出るほど気圧が低い」うん、多分何かのメモ。「鳴けば鳴く 鳴かねば鳴かぬ ホトトギス」何かのギャグのメモ……かもしれない。「とほほほほォ!!!」何があった!?

あああ、好きです、こういうの。大好き。2017年、最高の滑り出しを迎えたなって思えるくらい好きです。届けこの気持ち。「リンク」のところを見てわかったけど、作者は東大の人(OB)みたいですね。サイトに「参考文献」とかあるから、たぶんアカデミックな界隈の人なんだろうなとは思ったけど、もう完全に納得です。確かにいそう、こういう人。東大行ったことないけど、たぶんそのへんにいっぱいいるんでしょ?わかっちゃう、そういうの。

では最後は、冒頭で紹介した百人一首のやつで締めようと思います。個人的にベストなのは

  • 紀友則「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」
    =「桜散るの早」

平安時代のやんごとなき心情がパリピみたいになっちゃってる。好き。

ちなみに知り合いにこれを教えたら、「逆に考えれば、気持ちに合った百人一首を逆引きできるようになるやん!」だそうです。頭いいな!お手軽インテリジェンス。なんか優雅な感じになりたい人におすすめです。