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大学院生のブログ

人生まるごと今後の課題

「状況テーマソング」で自分を客観視せよ

雑記

クリスマスも目前に迫った12月のこと。この時期、人々は意味もなく寂しくなるらしい。App Storeを開いたら、人気アプリは軒並み出会い系だった。クリスマス前日、12月23日にすら「今からでも間に合う!恋人を探しちゃおう♪」みたいな広告が出ていたけれど、間に合わないよ。よしんば間に合ったとしても、君はそれでいいのかよ。

「寒い」というのはともかく健康に悪い。自然と体が縮こまり、肩こりも腰痛も悪化する。寒さが蝕むのは体だけではない。いつもは耐えられる孤独感に、なんだかどうやっても勝てなくなってくる。クリスマスということは年末、年末ということは一年の総決算。冷えた体をワンルームで持て余しつつ、「これが今年の総決算か……」と天井を見つめる午前0時のつらさは、なかなかこたえるものがある。

ところで私には「傷の舐め合い仲間」が何人かいる。同世代の友達が、交際・結婚・出産をホップ・ステップ・ジャンプでこなすのを横目に、アアアとかオオオとかの奇声LINEを送れるような仲間。そんな仲間がある日、「この曲、今の自分の境遇にぴったりやと思うねん」ってな感じでVOCALOID楽曲を送ってきた。お返しで私も送りつけた。ただそれだけのこと、しかしそれがとても心を落ち着かせてくれたのだった。

自分の状況を歌詞になぞらえた経験は、実は誰にでもあるんじゃないかと思う。何ならときどき、「これは私のための曲なのでは?」くらいに思うことだってある。もちろん実際は「私のための曲」などではなく、ポルノグラフィティが『ヒトリノ夜』で歌い上げるところの「100万人のために唄われたラブソング」なのだが、アラサーの私は「カンタンに想いを重ね」てしまうのだ。

「状況テーマソング」を設定すると、自分がモヤっと思っていたことを言語化されたような気になってくる。

たとえば失恋ひとつを例にとっても、このつらさを言語化するのはなかなかどうして難しい。せいぜい「しんどい」くらいしか出てこない。しかしそれが歌詞になると、「交差点で君が立っていても もう今は見つけられないかもしれない」とかになっちゃう。チビるほどオシャレだし、なんか自分もそういうオシャレな恋愛をしてたような気になってくる。

失恋の例を先に出したが、もちろん恋愛でグダグダになってる時期の「状況テーマソング」だってある。たとえばYUKIの『ビスケット』。「ポケットに忍ばせた 甘いビスケット あなたに半分だけあげるよ 始めたばかりの つらいダイエット ううん その他うやむやのせいにして」

うーんカワイイ。すごくわかります。好きな人ができたら、何のかんのと口実をつけて尽くしてあげたくなったりするものですよね。ここでウンウンとうなずいた人、あなたはDVパートナーに引っかかる傾向がありますから気をつけて下さい。不健康な「尽くしてあげたい」が行き着く先は依存だぞ。

何はともあれ、状況テーマソングの力はすごい。何度も言うように、自分が思ってる(であろう)ことを言語化してくれるっていうのがすごい。

状況テーマソングをしばらくフンフンと聴いて「あーこれ、自分のための曲だわ……」とかいって浸っていると、あるタイミングで「なんかこの歌詞、女々しいな」みたいな感じで冷静になる。自分を客観視するきっかけになるのだ。そうなればもう、つらさからは解放されたも同然。

つらいときっていうのは、ともかく視野が狭窄しがちになる。状況テーマソングの力で自分を客観視すると、袋小路に迷い込んだまま「ウワー!」とか言ってる自分を、ヘリコプターで上から眺めたような気分になるのだ。きっと女々しい自分が笑えてきたりする。そうしたらまた、前を向けるはず。そんなわけでぜひ、自分の「状況テーマソング」を一度考えてみてほしい。

なお、私の今の「状況テーマソング」はこれです。

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