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大学院生のブログ

人生まるごと今後の課題

あらかじめ輝いている人間しかInstagramで輝くことはできない

Instagram 雑記 出版小ネタ

明けましておめでとうございます。八坂神社の「をけら参り」に行こうとしたら、何かのライブ会場かな?ってくらい混雑していてやめました。さすがに日が変わったら落ち着くだろう……とサイゼリヤでねばること2時間、ぜんぜん混雑状況は変わらず。ティラミスの粉をセーターにこぼしたあたりで新年を迎えました。人生、常にこんな感じだよ。

そんな私の2017年の目標、それはズバリ「一発当てること」。なんか「一発当てる」って卑猥な響きですね……でもそうじゃないです。卑猥じゃない方の「一発当てる」です。

最近のWebメディア業は良くも悪くもプロとアマの境界線が曖昧になってきているらしく、「アフィリエイトで500000000億稼ぐ!」みたいな記事が巷にあふれています。実際はほとんどの人が3円くらいしか儲からずに終わるんだと思いますが、その一方で「何かがバズる」ことによって急に有名になる人とかもいます。まあ、はじめからプロだったりもするけど……。

かくいう私にもツイートがバズった経験が何度かあって、1RTあたり5円でも10円でもくれるシステムになっていれば、ちょっといい肉食えたのにな、といつも思っています。バズったツイートを見てみると、やはり「写真」の影響力はすごいんですね。文字だけでチマチマ面白い出来事を解説するより、面白い物体とか、可愛い猫の写真をバチーンと貼った方がはるかに説得力がある。友達にも「これこれ!」って紹介しやすいですしね。

と、写真の影響力を確認したところで、ここ最近、ナウなヤングにホットなSNSの存在へと話は移ります。そう、Instagram(インスタグラム)です。

夜に日を継いで、気性の荒い方々が政治トークをしたり変態トークをしたり黒塗りの高級車を追突させたりしているTwitter。対するInstagramとは、魑魅魍魎うごめくインターネッツにおける最後の楽園。そんなイメージです。そこには悪意の存在は感じられず、美味しそうなもの・可愛い猫・きれいな景色・そして可愛い女の子の自撮りが領土の大半を形成しています。こ、ここだー!今一発当てるならここしかない!

汚い話をすると、ここ最近、出版業界はともかくムック本を出すようです。ムック(MOOK)とは、magazine(雑誌)とbook(本)の混成語なのですが、要するに雑誌と書籍の中間、雑誌っぽい見た目をした書籍のことです。体裁としては雑誌ですが、定期的に発行される雑誌とは違って1冊だけで完結してしまうことがほとんど。そして内容は、たとえば駄菓子ばかり集めましたとか、猫カフェばかり集めましたとか、何かひとつのテーマについてバラエティ的にまとめてあることが多いです。有名ブランドのトートバッグとかポーチとか、豪華めの付録がついていることもありますね。何が言いたいかというと、最近のムック本には、Instagramを意識したものや、ネタ自体がInstagram発のものも少なくないんですよ。

たとえば、観光業界大手・JTBさんが発行したこれ。

 

KYOTOgenic 写真から見つける、ステキな京都 (JTBのムック)

KYOTOgenic 写真から見つける、ステキな京都 (JTBのムック)

 

 

写真はすべて正方形で、とにかくカラフル。写真の説明すら、文章ではなくハッシュタグで記述するほどの徹底ぶり。「インスタ映え」なる言葉があることからも分かるように、スポット選びは「写真を撮ったときにカワイイかどうか」だけで選びます。その場所の歴史とかはとりあえず後まわし。カワイイは正義。

そうそう、カワイイといえば、猫はカワイイです。正義の動物、猫のムックにはこういうのがあります。

 

食卓にネコ (インスタグラマー・ブック)

食卓にネコ (インスタグラマー・ブック)

 

 

この猫ちゃんたちがねー、とにかくカワイイです。説明するための語彙力がなくなるくらい。すごい。カワイイ。このムックは人気アカウントの写真をまとめたものですが、こういったものは他にもいっぱいあります。決めた!私も人気インスタグラマーになって、一発当てよう!

というわけでアカウントを作成。Lightroomに溜め込んでいた写真が、ついに日の目を見るときが来たわけです。オシャレな感じに自己紹介を入力し、何枚か写真をアップ。「あまりたくさんアップしすぎると、相手のタイムラインを埋めてしまうことになり、迷惑!」だそうなので、少数精鋭でいきましょう。Twitterなら1日に200回くらい卑猥なツイートをしても大丈夫ですが、インスタでそんなことをしたら一瞬でいろいろ終わります。「Twitterは全裸、Facebookはタキシード」なんて比喩がありますが、「インスタはジェラートピケ」っていうのも追加して欲しいです。知らない人はggってね。

さて、そんな感じでアカウント運営をしていましたが、まったくフォロワーは増えません。途中までは「昔のツレには頼らねえ!裸一貫、ゼロからのスタートじゃ!」とか思っていたのですが、フォロワーが3人くらいしかつかなくて速攻Facebookと連携しました。人生常にこんな感じだよ。

脳を使って考えてみると、Instagramはオシャレな場所です。そして世界一オシャレな街はパリ。そうなると理論上、パリのギャルにモテれば世界中のギャルにモテるはずです。
そこでわざわざフランスとの時差を調べ、パリのギャルがキャフェーで一服してるであろう時間にオシャレ写真をバチコーン!とアップ。増えない。なんでだよ。私の理論が間違っているとでも言うのか。仕方なく、敵情視察のために「#kyoto」とか「#paris」とかで検索。まあ出るわ出るわ、オシャレな写真の数々。カワイイスイーツ、カワイイ女の子、スイーツ、スイーツ、コーヒー、女の子、スイーツ、スイーツ…………………………見てるだけで太りそうだわ!!!!!!

気付きましたが、そもそもオシャレなInstagramで一発当てようと思うと、私がオシャレである必要があるのではないでしょうか。自分の生活を振り返ってみましたが、たとえば12月28日ごろは、こたつで寝てこたつで起きて論文読んでTwitterで卑猥なこと言ってゲームしてこたつで寝て1日が終わりました。いっこもオシャレな要素が無い。そもそも、インスタで「いいね!」されてる写真にあるような、「芝生にピクニックテーブルを置き、オシャレな皿にフルーツを並べた状態」に遭遇したことなんて25年間を通していっぺんもないです。せいぜい、ざるにミカン並べたくらい。

もう完全にうっかりしていました。はじめからオシャレな生活をしていないと、オシャレな写真を撮ることすらできない。したがって一発当てることはできない。打ち捨てられた展示物とか重機とかをアップしている限り、私が人気インスタグラマーになれる可能性は低いままなのです。ひとつ賢くなりました。

それでも悔しいので、打ち捨てられた展示物とか重機とかの写真を貼って終わります。

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