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大学院生のブログ

人生まるごと今後の課題

「私」の危うさと『ドーナツホール』

「ドーナツの穴みたいにさ 穴を穴だけ切り取れないように あなたが本当にあること 決して証明できはしないんだな」 ハチ MV「ドーナツホール」HACHI / DONUT HOLE - YouTube ハチ(米津玄師)『ドーナツホール』の歌詞である。私はこの歌詞に、いつもウンウ…

吉田神社の「節分祭」(2017年)

2月2日から4日までの間は、大学のすぐ隣で吉田神社の「節分祭」が行われた。 思えば京都に引っ越してくることになり、契約したアパートの鍵をもらったのが節分祭のときだった。いくつになっても祭りは好きだ。公聴会のあと、長く続く屋台をぐるりとまわった…

井上章一『京都ぎらい』感想

2016年度の新書大賞を受賞した、井上章一『京都ぎらい』。とかく「京都サイコー」「千年の都」と持て囃す本が多い中で、なかなかパンチの効いた本が出たもんだなと思う。 www.j-cast.com 私はハナから「よそさん」なので、どちらかというと「京都サイコー」…

最近遊んでいる「放置ゲー」たち

最近、「能動的なゲーム」があまりできなくなった。いまだにiPhone5Sを使っているせいだろうか、すべてのボタンが小さすぎるのである。 ゲームのシステムも複雑化してきて、一体何をどうすればいいのかよくわからない。小さい頃は、「最近のゲームは小難しく…

映画『ユー・ガット・メール』と文通の記憶

昨日は『ユー・ガット・メール』(1999年)を見た。Amazonプライムはほんとうになんでもあるなあ(※効果には個人差があります)。知人が「Amazonプライムは基本的人権」と言っていたのが分かってしまった気がする。ところでGoogleといいAmazonといい、巨大資…

京都の「日常」

ここ3年で、「学生の馴染みの店」が次々と閉まった。どれも何十年と営業していらっしゃったお店で、学生の腹をリーズナブルな価格で満たしてくれた。こういった店は、たとえば経営の赤字で、たとえば店舗の移転で、たとえば店主のご病気で、その歴史に幕を下…

映画『ヘアスプレー』に登場するファッションについて

この週末は、映画『ヘアスプレー』(2007年製作)を久しぶりに見た。ミュージカル映画というものは、思わず踊りだしたくなるような活気にあふれていて、見ていて楽しい。この『ヘアスプレー』も、黒人差別やルッキズムという重ためのテーマを扱っていながら…

地面を見るのが好き

「目」を持っていなければ、見ることのできないものがある。 写真を撮り始めてからは、そんな風に思うことが多くなった。たとえ目の前のものごとは同じでも、感じること、考えることは人によって違う。それは分かっていたはずだけれど、写真を撮ることで、そ…

京都府立植物園に行った

この週末はずいぶん天気がいい。久しぶりに、植物園へ向かうことにした。 京都府立植物園は、日本で最初の公立総合植物園である。開園は大正13(1924)年。戦時中にはいろいろと大変な目にあったようだが、今では市民の憩いの場・学習の場としてひらかれてい…

魚を飼っていた

ずいぶん気分がふさいだので、昨日はもくもくと仕事をした。そうしていると、昔飼っていた魚のことを思い出した。ベタという魚で、最近ではiPhone6Sのロック画面に使われている。そんな美しい魚だ。 youtu.be 実家は田舎にあったので、ずっと動物に囲まれて…

「発表中に泣く」問題について

これを書いてから一晩明けて、少しは気持ちも落ち着いたので、まじめに対策を考えてみることにした。 発表中に泣いてしまうのをなんとかしたい - 大学院生のブログ これから先、この道を行く気が少しでもあるのだったら、この状況はかなりまずい。少なくとも…

発表中に泣いてしまうのをなんとかしたい

またしても発表中に泣いてしまった。 情けない話だが、紛れもない事実である。私は研究発表ができない。発表中に涙がこみ上げてきて、どうしても止められなくなる。息がつまって声が震えて、どんどん目が熱くなってきて、それで涙がこぼれてしまう。「またか…

夢を見た

不思議な夢を見た。誰か知らない人が、私に「何か」を手渡す夢。 封筒はずっしりと重たく、厚みは10cmに届くかというほど。裏面には昔のペンネーム。自分が中学生ごろの筆致で、メッセージが書かれていた。内容は思い出せないが、「あなたに渡したくて、この…

ブログを始めて1ヶ月経った

ブログを始めてから1ヶ月が経った。「続かないかも」と思っていたが、我ながら意外と続いている。せっかくなので、進捗報告ということで現況をまとめておく。あ、念のために書いておくと、今のところアドセンスも何もしていないので1円も儲かってないです。…

縁側の記憶

実家の母屋には縁側があって、座敷側と庭側にガラス戸がついていた。両方のガラス戸を締め切ると、長細い密閉空間ができることになる。この空間がとても快適で、春になれば必ずここで昼寝や読書をしたものだった。 締め切った縁側は温室のようにぽかぽかして…

人生初のネイルサロン報告

今年の元旦、生まれて初めてネイルサロンへ行った。これまで実家ではいろいろなオシャレ(染髪、ネイルなど)が禁止されていたというのもあって、なんとなく手を出してこなかったのだ。 「実家から出た今、避けてきたオシャレにチャレンジするときがきたので…

鳩が好き

「『動物が好き』と言う奴は、動物が好きなのではなく、人間が嫌いなだけ」。 そんな言葉をどこかで聞いた。これまで堂々と「動物とか好きなんですよ〜」と吹聴してきた私としては、突然「お前の履いてるそれ、キャタピラソールじゃなくて便所サンダルだぞ!…

雨の日について

狭い空間が好きだ。たとえば押入れの中、机の下。有り体に言えば安心する。狭い空間は、その隅々までが自分の既知の領域という感じがする。その空間を支配しているのは私であり、私以外の誰もそこに入ることはできない。そういう感じがする。 今ではもう随分…

ポテンシャルがやばい「折り紙」入門

私は「金のかからない遊び」が好きだ。 こちとら「遠い将来」どころか、明日の食費にも不安を覚える毎日。「気分転換に遊ぶか〜」と思っても、何やかやでお金はかかるのがどうしても気にかかってしまう。 お金をかけない気分転換となると「引きこもって読書…

ナンセンスの暴力『バトル少年カズヤ』

去年の暮れ、毎年恒例の忘年会で、とても美しい女性の先輩が一冊の本を手渡してきた。 「これ、よかったら……。」 中にマカロンでも入っていそうな、ピンク色の可愛い袋。しかしその中に入っていたのは、稀代のゲス漫画にして超のつく怪作、『バトル少年カズ…

京都の猫を紹介したい

「京都は学生に優しい街」だという。確かにこちらへ引っ越してきてから、私が学生とみるや、優しい声かけをしてもらえることが増えた。たとえば読書をしていても、「勉強頑張りや〜」ってな感じで励ましてもらえるのだ。あるいは鴨川沿いでバカなことをして…

青山裕企『「写真で食べていく」ための全力授業』レビュー

文章を書くのは好きだったが、それと「仕事になるか」は別問題だ。私の場合、仕事を受け始めたのは2年前。とはいっても、最初は分からないことだらけだった。たとえば請求書の出し方とか。単価はまあまあいい方だろうけれど、それでも食っていくには程遠い。…

Keynoteを使って「交換ノート」を作った

交換ノート。 懐かしい響きです。小学生のころは複数のグループに所属していたので、毎日のようにノートが回ってきました。その頃はまだ、今みたいにオシャレな感じのノートはあんまりなくて、ただの大学ノートでした。狂ったように書いて書いて書きまくった…

写真で比較、将軍塚の「晴れ」と「雪」

懲りずに雪ネタ。「晴れの日に撮った青龍殿の写真と、雪の日の写真を比較してみよう」というテーマです。完全に同じ場所から撮ったわけではないけれど、面白いかなと思ったので。将軍塚はちょっと行きにくいところにあるせいか、市内に比べると人が少なく、…

京都に雪が降った(将軍塚青龍殿を中心に)

雪!!!!!最高。 京都に雪が降った。朝起きて、窓の外がほのかに明るいのを見て全てを察した。雪が降った!!普段は寝起きの悪い私も、雪の日ばかりは大急ぎ。良さそうなスポットに、誰よりも早く行きたい!そんなわけで、京都をいろいろ撮り歩いてみた。…

修士論文アナザー(あるさぼり魔の記憶)

論文を出すと、一瞬の多幸感が訪れたのち、とてつもない虚脱感が襲ってくるものらしい。なんだこれは。まるで麻薬そのものじゃないか。おまけに気合いで押さえ込んでいたらしい風邪まで表面化し始めて、けだるいままに土日を迎えた。この週末は全国的な大寒…

「紙面には引き算も大事」という話

ある日、新幹線の駅かどこかで、素敵な冊子が目に入った。タイトルは『カンパイ!広島県 広島秘境ツアーズ』。私が手にしたのはVol.3、俳優の斎藤工さんを起用した号だ。 この『広島秘境ツアーズ』、駅ナカで配布されていた無料冊子なのにも関わらず、どうや…

修士論文を出した

去年の春、長らく伸ばし続けていた髪を切った。背中をとうに通り越し、腰まで届くのではないかと思われるほどの髪。染めも巻きもせず、量も透かずに伸ばし続けた髪。シャンプーに苦労し、ドライヤーに苦労し、やさしくやさしく労わり続けた髪。そんな髪を切…

それでも私はサンローランの口紅を使う

私の顔は美しくはない。少なくともよそで顔を褒められたことはないし、芸能事務所からスカウトが来たこともない。良くて中の下、悪けりゃ下の下、そのくらいの顔であろう。 ルッキズムをどれだけ声高に否定しても、世の中はそうやって動いているのだから「適…

個人的に好きな「重音テト」楽曲リスト

性懲りもなく重音テトへのラブレター。テト曲の中で個人的に思い入れのあるものを、いっぺんまとめておこうという趣旨。体系性もとくにない。「重音テト」へ贈る、一方的なラブレター - 大学院生のブログでやろうと思っていたのだけれど、案外長くなってしま…

ビュフォンは言った、「文は人なり」

何かについて書けば書くほど、己の姿は浮き彫りになる。 たとえば「パーティ」ひとつを例に取ったって、それを「楽しい場所」と書くか「めんどうな場所」と書くかによって、「私はパーティを楽しめる人間 or 楽しめない人間です」と表明することになってしま…

「重音テト」へ贈る、一方的なラブレター

「学校へ行こう!」は見ない。ORANGE RANGEは聞かない。『ワンピース』は読まない。眉毛は剃らない。 そうやって我々オタクはアイデンティティを保ってきた。マジョリティではなくマイノリティとして。決して大衆に迎合などせぬ!という高潔な精神をもって。…

「ユーザ辞書」を活用して三点リーダを一発変換しよう

突然ですが、皆さんはどうやって三点リーダ「…」を入力しますか。 高校時代、文芸部に入って最初のミーティング。「三点リーダとかダッシュは2つ続けて書くのがルールだよ」と教えてもらった。*1 。それまでにも小説は書いていたけれど、完全に我流だったの…

レポ系ブログを書くときのコツ

今日のブログは備忘録。というのも昨日、いつも論文を見てもらっている先輩と喋っていて、「素人がブログを書く上で、どういうことを書けばいい記事になるか?(=ブログのアクセス数が上がるか?読者がつくか?)」という話になったからだ。 私はまだまだ経…

メガロフォビアの憂鬱

この世には数え切れないほどの恐怖症がある。よく知られたもので言えば、アゴラフォビア(広場恐怖症)、アクロフォビア(高所恐怖症)、タナトフォビア(死恐怖症)、ベロネフォビア(先端恐怖症)、トライポフォビア(集合体恐怖症)など。ちょっとニッチ…

私は魔法少女になれない

幼い頃はいつか魔法少女になれると思っていた。よくわからないけど妖精的な何かが現れて、何らかの魔法の力を授けてくれて、不思議な世界に行くことができるはず。そう思っていた。 いろいろな空想をするのが好きな子どもだった。布団に入ればここは雪山だと…

イリヤ・レーピンの描き出すロシア・リアリズムの世界

中学生のころは、授業中に「便覧」とか「資料集」を眺めるのが好きだった。それらには教科書とはまた違った楽しみが備わっている。教科書が「目的地までの道」だとすれば、便覧を眺める行為は「道のまわりに何があるかを眺める行為」ということになるだろう…

そして論文は進まない

今日も気づけば午後4時になっていた。手元の論文はまったく進んでいない、っていうかもう見るのも嫌だ。せっかく時間を割いて丁寧なコメントを下さった方々、そして誰より、1年も多く面倒を見させている先生に対して申し訳なさがこみ上げる。だけれど肝心の…

なぜ私はこんなにも広島に心惹かれるのか(後編)

(この記事は後編です。前編はこちら) さて後半。フェリーは無事、宮島に到着。さっそく迎えるのは「歓迎」の石灯籠と、ものすごいシカ臭。「ああ、来たなあ……」ってなります。仔鹿の姿もけっこうあって、外国からの観光客がすごく盛り上がっていた。 島内…

なぜ私はこんなにも広島に心惹かれるのか(前編)

タイトルの通り、今日のブログのテーマは広島。feat. 宮島。ところでfeat. の使い方これで合ってるんでしょうか。合っていてほしい。去年の夏ごろの旅行記を今さら書きました。(後編はこちら) 三が日も明け、世間は通常運転。私はまだ、そんな現実が受け入…

君は大学の敷地内を歩くニワトリを見たことがあるか

私はある。 大学院へ入学が決まり、新居を探しに京都へきたある日のこと。両親が「お前の入る大学やねんさかい、ちょっとくらい見てから帰るわ」とか言い出した。そこで豪華絢爛な正門を見せてやれば、うちの両親も気分よく、大学名の前で写真をとり、クスノ…

知的な狂気を感じさせるサイト「ねこいりねこ」

性懲りもなくTwitterを眺めていたら、「百人一首をだいたい5文字くらいで要約してくれるページ」というのが流れてきた。見ると、 式子内親王「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする」=「つらい死ぬ」 伊勢大輔「いにしへの 奈良の…

「いいちこ」の広告センス良すぎ問題

雑誌の中では『ナショナルジオグラフィック』が好きだ。理由は、なんか賢くなった気がするから。というのと、写真がとにかく綺麗だから。よく分からないけど、「ナショジオのカメラマン」という肩書きがあれば、多分どこでもやっていけるんじゃないだろうか…

「状況テーマソング」で自分を客観視せよ

クリスマスも目前に迫った12月のこと。この時期、人々は意味もなく寂しくなるらしい。App Storeを開いたら、人気アプリは軒並み出会い系だった。クリスマス前日、12月23日にすら「今からでも間に合う!恋人を探しちゃおう♪」みたいな広告が出ていたけれど、…

「Topless Baker」とかいう半裸マッスルクッキングがヤバい

いつものごとく、Twitterを徘徊していたときのこと。「Tastemade」という料理動画配信アプリに、料理中に突然、服を脱ぎ始める男性がいて集中できないという旨のツイートが流れてきた。貼られていたスクリーンショットを見ると、マッスルがハッスルした感じ…

新京極のワームホール、「染殿地蔵院」

今年は初めて、実家に帰らずに新年を迎えた。実家の元日は、イオンの初売りセールへ赴くのが定例行事。今年は寝正月でもよかったのだけれど、なんとなく元日を無駄にしてしまうような気がしたので、外へ出た。 予想に反して百貨店はどこも営業していない。日…

あらかじめ輝いている人間しかInstagramで輝くことはできない

明けましておめでとうございます。八坂神社の「をけら参り」に行こうとしたら、何かのライブ会場かな?ってくらい混雑していてやめました。さすがに日が変わったら落ち着くだろう……とサイゼリヤでねばること2時間、ぜんぜん混雑状況は変わらず。ティラミスの…

修士課程で留年するということについて(2016年の振り返り)

2016年は留年とともに始まった。最近、京都大学学生総合支援センターの「留年について」というページがTwitterなどで話題になったが、修士課程の留年について、自分自身の1年間を振り返るためにも書いておこうと思う。 留年について-カウンセリングルーム(…

地下鉄を設計するゲーム「Mini Metro」が楽しい

気付けば2016年も終わりに近い。にも関わらず私は、「この論文は2色刷りだったか?」と錯覚するほど赤く染まったドラフトと別れを告げられずにいた。そんな夜のこと、友達からとんでもない時間泥棒ゲームを紹介されてしまった。それが「Mini Metro(ミニメト…

「京都生ショコラOrganic Tea House」さんが超おすすめ

これまで私はグルメというものにさほど興味を持ったことがなかった。実家のあった兵庫県のとある町が、びっくりするほど田舎だったというのが大きいだろう。コンビニすらまともになく、イオンが唯一の商業施設のような場所。当然、おしゃれなカフェの存在な…